激動の2012年を振り返る

こんにちは。
2012年も残すところあと僅かとなりました。
あの大震災から1年が経ち、今年の水郡線は何か活気に溢れていた気がします。
今回はそんな水郡線の2012年を振り返ってみます。

1月〜2月:旧那珂川橋梁の撤去作業



▲1月13日。クレーンで撤去される桁。
昨年から引き続き、1月には震災で損傷した旧那珂川橋梁の撤去作業が実施されました。このあと1月半ばまでには全ての桁が撤去され、2月には下部工の撤去作業が始まりました。なお、橋脚4本と両岸の橋台は今現在も残されたままです。

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2月17日:常陸大宮駅にMV端末導入


この日、常陸大宮駅にてかつてより運用されていたER端末(カエル君)が廃止され、新たにMV端末(指定席券売機)が導入されました。
導入されたの熱転写式プリンタ搭載のMV30型。これにより、印字が明瞭な熱転写券を水郡線内の駅で入手することが可能となりました。切符収集鉄は大歓喜

関連記事:常陸大宮駅MV端末運用開始

5月26日・27日:「風っこ」運転


今年は春臨としての風っこ運転もありました。26日には「風っこ奥久慈清流ライン号」が、27日には「ハッスル黄門号」が運転されました。なお、本線(大子往復)の風っこは今回の運転より列車名が「奥久慈風っこ号」から「風っこ奥久慈清流ライン号」変更されたためヘッドマークのデザインを刷新。また、ハッスル黄門号は昨年のヘッドマーク無し運転から一転、ヘッドマークが新調され、それを到着しての運行となりました。

関連記事:「風っこ」ヘッドマーク変更へ/http://d.hatena.ne.jp/Watappo/20120529/1338302755

6月:「アンパンマンロッコ」運転


6月半ばには被災地支援の一環としてJR四国からアンパンマンロッコキハ185系が来襲。6月16日には水戸〜常陸太田をDE10のPPで往復、翌17日には水戸〜常陸大子をDE10-1654の牽引で運転。沿線にたくさんの笑顔を咲かせました。

そして18日にはDE10-1129の牽引で常陸大子を往復しました。理由は屋外広告物条例をスルーするための白装束化。雨の中、沿線で待機した鉄道ファンの顔をニヤけさせました←

関連記事:「アンパンマントロッコ」運転/アンパンマン再び

8月:再び「風っこ」運転

今年風っこは異例の1年2シーズン体制での運行でした。8月17日・18日には「風っこ奥久慈清流ライン号」、19日には「ハッスル黄門号」が運転されました。また18日の清流ライン号の運転後には団体臨時列車の「納涼風っこ号」が運転され、車内ではビール等が振舞われました。

▲車内で配布された乗車証明証。

関連記事:窓なしの醍醐味

8月・9月:レール輸送「チキ」運転



8月から9月にかけてはレール輸送のチキが水郡線で大活躍。たくさんのレールを水郡北線へと運び入れました。

関連記事:チキチキ工臨を追っかける!(写真)

10月:「第二中里踏切」1種化

マイナーネタですが、常陸鴻巣〜瓜連の第二中里踏切が警報機・遮断機付きの第1種踏切に格上げされました。

7月半ば頃から工事が開始され、10月の頭に供用開始となりました。
この他、下菅谷〜中菅谷の「住宅道踏切」は1月に第1種化済み、また静〜常陸大宮の「宮前踏切」もこの頃から第1種化工事が始まりました。

関連記事:第二中里踏切 1種化か/第二中里踏切 第11報(供用開始)

11月・12月:そして、2012年の集大成…

水郡線にSLの汽笛が14年ぶりに響き渡りました。

▲まずは11月15日の旧客の送り込み。水郡線に旧客が入るのは2011年7月の「ハッスル黄門号」以来、上菅谷以北の本線に至っては2007年の奥久慈レトロ号以来か。



▲続いて11月20日には真岡鐵道よりC11325が到着。



▲その後11月22日に突如として動いた旧客。23日にはEF81の牽引で都内まで上り、水戸線を廻って水郡線に帰ってきました。その目的が編成の方向転換だと明らかになるまで各所のファンを困惑させました。



▲11月23日には「水郡線営業所まつり」が開催され、あいにくの雨天にもかかわらず多くの人が来場しました。




▲翌24日から28日まで5日間に及ぶ試運転。大きな注目を集めました。




▲そして迎えた本運転。これまた多くの人が集まりました。って言うか集まりすぎました。はい。




▲興奮冷めやらぬ12月4日、使用編成の返却が水戸線経由で運行され、SLに関する列車の運行は全て終了しました。
新聞各紙によりますと、SL関連のイベントなどでは約14万6千人の人出があったと報じられています。


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こうして振り返ってみると、過去に例を見ない異例のスペシャルイヤーであったことが実感できますね。
今後ともこのようなイベントが継続的に開催され、水郡線の更なる活性化が図られることに期待します。


最後に、今年も当ブログをご覧いただきましてありがとうございました。
来年もこんな感じで更新を続けていくつもりです。今後ともよろしくお願いします。