茨交「水戸-太田線」値下げ。鉄道への影響は

本日、街の回覧と一緒に気になるチラシが回って来ました。

このチラシによると、平成24年4月1日から茨城交通の「浜田営〜水戸駅上菅谷駅太田駅前〜増井車庫」線の運賃が、
那珂市内⇔水戸市内で最大400円
常陸太田市内⇔水戸市内が最大500円
に大幅値下げされるようです。


チラシ掲載の運賃例の他、主要停留場間の運賃は以下のように改正されると思われます。

区間 現行運賃 改正運賃 割引率 (参考)JR運賃
額田新寿〜浜田(営) 780円 400円 48.7%引 ---
増井車庫〜浜田(営) 900円 500円 44.4%引 ---
水戸駅(北口)〜五台 390円 390円 対象外 水戸〜後台:200円
水戸駅(北口)〜下菅谷 490円 400円 18.3%引 水戸〜下菅谷:200円
水戸駅(北口)〜上菅谷駅 540円 400円 25.9%引 水戸〜上菅谷:230円
水戸駅(北口)〜太田駅 660円 500円 24.2%引 水戸〜常陸太田:320円

上側2件以外は茨交公式サイトに基づく私独自の計算ですので間違ってたらすんません。
なお、同路線は4月1日から上菅谷駅ロータリー内に乗り入れ、「上菅谷駅」BSが新設されます。4月1日以降も現行の「上菅谷駅口」BSは継続使用されるようです。


今回の改正で気になる点は2つ。
まず一つ目は現行の鉄道利用者の動向です。
まだまだ運賃ではJRの圧勝ですが、一方で細かい停車サービスを提供する路線バス。
「駅よりもバス停のほうが近い!」という住民が、どの程度バスへ移るのかが気になります。


もう一つは公共交通全体の利用者増に繋がるかどうか。
今回の改正でバスの運賃が"実用的"になったことで、利用者が取りうる選択肢は増えたと思います。
例えば、これまでは事実上 鉄道しか選択肢がなかった住民が、今後は「晴れの日は自転車+鉄道(定期券)・雨の日はバス(非定期)で自宅⇔目的地を直結」のようなスタイルで公共交通を利用できるようになった訳です。
これを機に、マイカーから公共交通にシフトする人が増えればいいのですが。